今回はみんな大好き、移動平均線のお話をしようと思います。
「何となく」表示されているラインを意識してトレードしてもそこそこ使えてしまうぐらい優秀なインジケーターですので最もポピュラーで、世界中のトレーダーが愛用しています。
さて、ではそんな優秀なインジケーターである移動平均線ですが皆さんはどのように設定していますでしょうか?
チャートに表示させる移動平均線は何の平均線かをきっちり理解してトレードすれば勝率も変わるはずですし、その場は負けても必ず「反省」が出来、次に繋げることが出来ます。
何となくの平均線から卒業し意味のある平均線の期間設定を行いましょう!
そもそも移動平均線って何?
では、そもそものお話から行きましょう。
何となく平均線っていうネーミングから平均した値を線で結んでいるんだな、という事はイメージできますね。
では、どの値を平均しているのでしょうか?
これはローソク足の終値です。
なぜ、終値かといいますとこれは「そういうもんだから」としか言いようがありません。
そもそも平均線の算出に用いられている数値が終値だからです。
使っているチャート環境によっては終値以外の値も設定できると思いますがわざわざ変更する必要は無いでしょう。
世界中のトレーダーが終値の平均線を使っているのです。 そこを変更して自分だけが見ているチャートに表示させてもその線に意味は無いでしょう。
この終値の何本分の値を平均するかの設定が期間の設定です。
設定した期間分の終値の平均を結んだ線が平均線として表示されます。
期間設定
平均線の期間設定で一般的なのは5、20、75、200やその他の5の倍数が使用されます。
理由の大部分は「そういうもんだから。」ですw
世界中のトレーダーが5の倍数で期間設定してる人が多いのでそれに乗っかって表示させておいたほうが良い。というのが一般的な見解です。
しかしながら意味のある5の倍数もあります。
5:休場日(土日)を除く一週間の取引日が5日間だから。
20:休場日を除く1ヶ月の取引日が約20日だから。
200:休場日を除く1年間の取引日が約200日だから。
筆者はこれに追加し短期足では24という数字を採用しています。
24:1日が24時間だから。
この意味ある期間のほうがより、見ている人数も多く思考の根拠として機能すると判断しこの期間を採用しています。
しかし、この期間の平均線を表示することとと期間設定を(5、20、200や24)とすることでは意味が違いします。
それを次に解説します。
時間足によって設定が変わる
さて、あくまで筆者の考えですがチャート表示されていてほしいのは
- 日間の平均線
- 週間の平均線
- 月間の平均線
- (年間の平均線)基本デイトレードなので優先度低いですが。
です。
では上記の平均線を表示させたい場合の設定を見ていきましょう。
まずは日足、これは簡単です。
期間設定は5(週間平均)、20(月間平均)ですね。
では1時間足で同じ週間と月間の平均線を表示させたい場合どうなるか。
週間の設定:24(1日が24時間だから)×5(1週間が5日だから)=120
月間の設定:24(1日が24時間だから)×20(1ヶ月が20日だから)=480
です。
つまり、日足では(5、20)と設定している平均線を1時間足でも表示させようとすれば(120、480)となります。
これを同じく15分足で表示させたい場合はどうなるでしょうか。
週間の設定:480( 1時間で4本×24時間×5日)
月間の設定:1920(1時間で4本×24時間×20日)
となります。
そうなんです。日足で使っていた(5、20)でそのまま時間足を変更してしまうと1時間足では5時間の平均と20時間の平均線が表示されています。
その平均線に意味は見出せません。
ちなみに筆者は下記のように同じ通貨ペアを日足、4時間足、1時間足、15分足と4つのチャートで表示させ、環境分析と戦略を練っています。
この4つのチャートで日間平均、週間平均、月間平均のそれぞれの平均線を表示させようとすればそれぞれに違った数値を設定しなければなりませんね。
表示方法に正解はありませんのでご自身の好みで全く問題ないと思いますが表示する時間軸によって設定する数値が変わるということをご理解いただければと思います。
まとめ
いかがだったでしょうか?平均線の構造を理解すれば設定方法もおのずと意味のある期間設定が出来ることと思います。
最後にお伝えしたいことは平均線は優秀なインジケーターですがそれだけで勝てるほどFXは簡単ではない。ということです。
筆者も戦略を練る際に参考程度にしか見ていません。
インジケーターはどこまでも行ってもインジケーターです。
過去の値動きをこねくり回して計算しチャートに反映させているだけのものです。
そこから未来の動きを100%当てるなんて事は不可能です。
良くネットでは必勝方法大公開!なんて謳い文句で情報商材を売っているモノを今でも目にしますがそんなものはありません。
あくまで、トレードは予想でありそこにはとレーダー自身のスキルが必要です。
スキルという事は習得可能なはずです。
インジケーターはこのスキルを獲得するための思考を手助けする為のモノと認識し、インジケーター頼りのトレードはやめて思考するトレードを心がけたいと思います。
このブログでは筆者のトレード結果も報告していければと思います。
筆者は他のFXブロガーさんほどの成績は収められませんが勉強中の身ですので学んだことは共有できると思います。
皆さんと一緒に脱サラ目指してFXを勉強していきますのでこれからもよろしくお願いします。